秋の夜長、虫の音も心地よく響く今日この頃と成ってまいりましたが、
如何お過ごしでしょうか。
本年も法然院南書院で 祈り 富永成風展を開催させて頂きます。
祈りながら、輪廻の心象を描かせてもらいました。
秋の夜長、虫の音も心地よく響く今日この頃と成ってまいりましたが、
如何お過ごしでしょうか。
本年も法然院南書院で 祈り 富永成風展を開催させて頂きます。
祈りながら、輪廻の心象を描かせてもらいました。
写仏「自分の観音様を描く」はご存知の通り、内なる自分との
語らいであり再発見であると思います。あるがままの自分を自然に
見つけ出して行く所に楽しみを見つけ出して見てください。
東北大震災から2年の年月が過ぎましたが、被災地のみなさんの心の思いは、
今どちらの方向に向かっているのでしょうか。
小生も大震災に依る津波と原発事故に、激しい衝撃を受け自身の無力さに
沈む毎日を送って参りました。
そんな中で神様のお計らいですばらしい御縁を授かりました。
新緑さわやかな今日この頃ですが、益々ご健勝のほどお喜び申し上げます。
日々試行錯誤しながら制作活動を続けて参りましたが、ありがたくも本年
平成22年をもちまして、画業50年を迎えさせて頂きました。
あらゆることを経済最優先の価値観で押し進めて来られた二十世紀。
多くの反省の後に、人類もいよいよ見えない世界の存在の大きさに気付き
『大調和実践の扉』を開かざるを得ない時を迎えた様です。
水墨画に触れるとき、私は墨と紙そして水が織り成す、「現れようとするもの」と
「消えようとするもの」が、互いにうつろう不思議の世界に、引き込まれます。
絵画という一編のドラマの中で、白と黒の無数の墨色が、互いに引き立て合い共存
している姿。「白い紙の素地」は光として墨色と混じわり、限りない広がりを見せてくれます。
また他方「墨色の素地」は陰として「しろのかたち」を引き立て輝かせていきます。
限りなく光に近い白と、限りなく暗黒に近い闇が、互いに主体となり客体となりながら、
湿潤に満ちたドラマを完成してゆきます。